胃カメラ・大腸カメラは電話とWebで予約できます
胃内視鏡検査の予約は、わざわざご来院していただかなくても電話でも可能です。
あとは、予約をした検査当日に来院していただくだけです。
お電話は、診療時間内にお願いいたします。
土曜日も、午前中だけですが検査可能です。
詳しくはこちら。
(大腸内視鏡検査は、検査前受診をしていただく必要があります。)
上部消化管内視鏡(胃カメラ)について
当院の経鼻胃内視鏡(経鼻胃カメラ)


カゼをひいて医者の診察を受た時、舌の奥をぐっとおされて「オエッ!!」となった事がありませんか?
口からの内視鏡検査でも同じようなことがおこりますが、鼻から内視鏡を入れると、舌の根元に触れないので「オエッ!!」とならず検査を受けることができます。
当クリニックでは精度の高い検査を行い,かつ検査の苦痛を最小にするために経鼻内視鏡検査を施行しています。
当クリニックで採用している胃カメラは直径5.9mmと鉛筆より細く、90%以上の方で鼻からの内視鏡挿入が可能です。
- 経鼻内視鏡検査は、苦痛の少ない検査法ですので鎮静剤を必要としません。
- 検査中は、自由に話せます。画面を見ていて解らないことは、どんなことでも医師にたずねてください。
- 検査終了後はすぐに検査結果を聞いて、ご自身で車を運転して帰ることも可能です。
- 約5%の方(20人に1人:当院での実績より)は鼻腔が狭く経鼻挿入ができません。このような場合は静脈麻酔を使用して経口法で検査を行います。
- さらに、経鼻内視鏡でも【おえっ】となる方は、鎮静剤を使用した「寝ている間の検査」も行っています。ご相談ください。
当院の胃カメラについて

この度、内視鏡システムを富士フィルムのELUXEO 8000に更新しました。この、ELUXEO 8000システムは富士フイルムが2024年5月に発売した最新の内視鏡システムで、消化器内視鏡検査において、微小な病変の早期発見や炎症の診断精度向上と検査効率の改善を目的としてた先進的なシステムです。
検査曜日:金曜以外の午前診中
検査時間:約1時間(準備時間、説明時間も含む)
ヘリコバクターピロリについて
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の除菌治療は、健康保険制度で一定の条件を満たす場合に保険適用となります。以下に、保険適用の条件や注意点を詳しくご説明します。
保険適用となる主な条件
ピロリ菌の除菌治療が保険適用となるためには、以下の条件を満たす必要があります
- 内視鏡検査(胃カメラ)を受けていること
保険適用の前提として、胃内視鏡検査を受けることが必要です。 - 特定の疾患が診断されていること
以下の疾患が内視鏡検査や他の検査で診断された場合、除菌治療が保険適用となります:
- 胃潰瘍または十二指腸潰瘍
- 慢性胃炎(萎縮性胃炎や化生性胃炎など)
- 胃MALTリンパ腫
- 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
- 早期胃がんの内視鏡的治療後
これらの条件を満たす場合、ピロリ菌の検査および除菌治療が保険適用となります。
除菌治療の回数と保険適用
- 一次除菌:初回の除菌治療は保険適用となります。
- 二次除菌:一次除菌が失敗した場合、再度除菌治療(二次除菌)を行うことができ、これも保険適用の範囲内です。
- 三次除菌以降:二次除菌でも効果が得られなかった場合、三次除菌以降は原則として自費診療となります。
注意点
- 内視鏡検査なしの検査・治療は自費:内視鏡検査を受けずにピロリ菌の検査や除菌治療を希望する場合、保険適用外となり、自費診療となります。
- 薬剤の選択による自費診療:保険適用の除菌治療では、使用する薬剤が限定されています。例えば、ペニシリン系抗生物質にアレルギーがあるなどで代替薬を使用する場合、保険適用外となることがあります。
ピロリ菌ってどんな菌?
どんな菌?
約3μmのらせん菌で鞭毛を回転させ動き回り、胃の粘膜細胞の間に入り込んで炎症を起こします。
うつるの?
幼少期に、親の唾液(お箸、スプーン、茶碗など)からうつると言われています。ただし、成人してからはうつらないと考えられています。
ピロリ菌がいたら何が悪いの?
ピロリ菌がいても、ほとんどの人は何も症状が出ません。胃・十二指腸潰瘍になるのは2〜3%の方です。
胃がんになる方も0.4~0.5%前後と言われていますが、日本人がかかっている胃がんの98%はピロリ感染によるものです。
みんなの胃にいるの?
50歳以上では、70〜80%の感染率といわれています。
さらに、その中で「繰り返す潰瘍」など「わるさ」をするのは1〜2%前後とされています。
ほとんどの方は「共生」している…といったかんじです。
ピロリ菌の検査はどうやってするの?
内視鏡を使う検査:胃から採取した細胞を用いて検査する方法、内視鏡を使わない検査:「息」を使う検査、「血液」「尿」を使う検査、などがあります。内視鏡をうけないで「いるか、どうか」だけをみるのは、現在の医療制度では自費になります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
ピロリ菌の除菌って…?

感染したら、除菌した方がいいの?
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは「ピロリ感染者全てに除菌治療をつよく推奨する」と記載されています。また、除菌の年齢制限はありません。
さらに、海外の論文でも「除菌すると胃癌発生が1/3に減少する」「ピロリ感染者の約3%が7〜8年のうちに胃癌を発症したが、非感染者では胃癌発症がなかった」などが発表されています。
内視鏡を受けない方は、自費となります。除菌と除菌できたかどうかの判断するための費用はこちらをご覧下さい。

除菌ってどうやってするの?
胃酸を抑える薬と、抗菌薬(抗生物質)を7日間内服します。
内服期間中に、下痢、味覚異常がでることがあります。内服が終わると治ります。場合により下血することもあります。副作用の種類によっては、中止をする場合もあります。
除菌は必ず成功するの?失敗したら?
1次除菌の成功率は70〜80%前後です。失敗したら、薬の種類を変えて、二次除菌を行います。
除菌が成功したら、潰瘍にならないの?
ほとんどなりません。
除菌治療が終わったら、もう受診しなくていいの?
除菌が成功したかどうかの判定を受ける必要があります。受診日時は医師にお尋ね下さい。
除菌修了後、潰瘍の治療はどうするの?
胃潰瘍の場合は8週間、十二指腸潰瘍の場合は6週間の治療期間です。それ以降にも症状が軽快しないなら、内視鏡検査が必要になる場合もあります。
除菌が成功しても、胃がん発生リスクはゼロにはならにので定期的な検査を受けることが重要です。
ピロリ菌関連の費用一覧
- 症状がなく「ピロリ菌に感染しているかどうかのみ」の診断は、現在の医療制度では自費になってしまいます。
- ピロリ陽性と診断された方は、胃内視鏡検査をうけることをお勧めします。その場合の胃内視鏡はピロリの判定・除菌治療薬・除菌効果判定のすべてが保険適応でうけることができます。
- 内視鏡検査で胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ感染性胃炎と診断されれば、保険適応で除菌できます。
- 除菌治療を受けた方は、除菌できているかどうかの判定までうけていただきます。(判定は息で検査します。)
名称 | 詳細 | 費用(税込み) |
---|---|---|
感染診断 ピロリ菌が「いるか、いないかだけを調べたい」という方 | 初診料+尿中抗体検査(尿で判定) | 6,480円 |
初診料+尿素呼気試験(息で判定) | 9,720円 | |
感染診断+除菌+判定 ピロリ菌が「いるか、いないか。いたら除菌したい」という方 | 初診料+尿中抗体検査+除菌+除菌判定 | 20,520円 |
初診料+尿素呼気試験+除菌+除菌判定 | 23,760円 | |
除菌のみ | 除菌+除菌判定(尿素呼気試験) | 16,200円 |
他の医療機関で「ピロリ菌がいます。」といわれたが、もう内視鏡はうけたくない…、内視鏡を受けたくないが、ピロリがいるかどうかだけ調べたい…という方が対象です。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)の流れ

検査の予約
緊急の場合を除き、検査はすべて予約制になっています。電話あるいは受付でご予約ください。(後は、以下のことを守り、検査の日時にご来院いただくだけでけっこうです。)

検査前日
前日の夕食を午後9時までにすませてください。
午後9時以降、お茶やお水は飲んでいただいて結構です。

検査当日
朝食は食べないでください。水や、お茶は飲んでいただいて結構です。
牛乳、コーヒー、果汁入りジュースなどは飲まないでください。
服用中の薬に関しては、医師の指示にしたがってください。
検査前に、お手洗いをすませてください。また、体を締め付けるような着衣(コルセットなど)は、あらかじめ外してください。
座ったまま鼻の奥を広げるスプレーをし、胃の粘液、泡を除去する水薬を飲んでいただきます。
鼻の奥の痛みを取るゼリーを鼻から注入します。
内視鏡と同じ太さの柔らかいチューブを鼻から挿入します。
5分後、内視鏡と同じ太さの柔らかいチューブを鼻から挿入します。
5分後、検査を開始します。検査中は自由に話ができます。
画面を見ていて解らないことは、なんでも医師に尋ねてください。

検査終了後
医師より検査の結果をご説明します。
粘膜の一部を病理検査に提出した患者様には、1週間後にご来院いただき、結果報告します。
検査の費用
- 食道・ 胃・十二指腸を観察します。
- 必要があれば色素(青く染める色素、食道を染める色素)を散布したり、細胞を採取し病理に提出(顕微鏡検査)を行います。
- 下記費用は、3割負担の方の目安です。2割負担の方は下記の3分の2、1割負担野方は3分の1になります。
- 下記には、投薬費用は含んでいません。
- お薬が必要になることもありますので、15,000円ほどご用意ください。
検査内容 | 3割負担 |
---|---|
検査のみ | 約5,000〜6,000円(初診料含) |
生検した場合 | 約8,000〜12,000円(初診料含) |
- 内視鏡検査費用は、色素散布などにより多少の幅があります。
- 組織検査費用は、調べる場所、個数により費用が変わります。
よくある質問
以前胃カメラで苦しく、辛い経験をしたのですが、うまく検査が受けられるでしょうか?
当クリニックでは鼻からの内視鏡を施行しています。ほとんどの方が麻酔無しで嘔吐反射なく(オエッとならずに)挿入できています。さらに、鼻からでも不安だとおっしゃる方には点滴による鎮静剤を使用して【眠っている間での】検査も可能です。一度ご相談ください。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査は、どんな時うければよいですか?
みぞおちの痛みや不快感、胃もたれ、胸やけ、食欲低下、体重減少、黒い便が出ている、便潜血陽性の方や、以前の上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査で潰瘍など病変を指摘された時に、一度検査をされたほうがよいと思われます。
このような検査は、【安心感を得るために受ける】というスタンスが大事です。
お気軽にご相談ください。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査をすると、どんな病気がわかりますか?
食道→胃→十二指腸を観察しますので、食道炎、食道癌、胃炎、胃潰瘍、胃癌、十二指腸潰瘍などがわかります。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査にはどれくらい時間がかかりますか?
検査自体の平均時間は5〜8分です。ただし前処置に約15分、検査説明に約20分(説明の準備時間を含む)かかりますので、来院していただいてから帰宅するまでに約40分とお考えください。
上部消化管内視鏡をうけるにはどうしたらよいですか?
お電話あるいは受付で直接検査日の予約をしたいとお伝え下さい。その時、検査担当医師から検査準備の説明をさせていただきます。後は検査日に来院していただければOKです。