切り傷・すり傷・やけど
切り傷の処置について

日常生活で起こりやすい「切り傷」。包丁やカッター、ガラス片などで手や指を切ってしまった場合、自宅での応急処置だけでは不十分なこともあります。
当院では、浅い切り傷からやや深めの傷まで、クリニックレベルで適切な処置を行っております。
このような症状がある場合はご相談ください
- 出血がなかなか止まらない
- 傷が深く、皮膚がぱっくり開いている
- ガラスや異物が入っているかもしれない
- 傷口が赤く腫れてきた、熱を持っている
- 破傷風の予防接種を受けていない(または最後に受けたのが10年以上前)
当院で行う処置の例
- 傷の洗浄・消毒
- 止血処置
- 必要に応じた縫合(傷を縫って閉じる処置)
- テープやステイプラー(金属のホッチキスのようなもの)による創傷閉鎖
- 抗生物質の処方(必要時)
- 破傷風ワクチンの接種(必要時)
自宅での応急処置のポイント
- まずは流水でよく洗いましょう
- 清潔なガーゼやハンカチでしっかり圧迫し止血
- むやみに市販の薬を塗らず、できるだけ早くご受診ください
擦り傷の処置について

転倒や接触などでできる「擦り傷」は、一見軽く見えても、適切に処置しないと化膿したり治りが遅くなったりすることがあります。
付着している砂やごみなどを完全に取り除かないと、イレズミのように色が残ってしまうことがあります。
当院では、外科的な処置が必要な擦り傷にも対応しており、最新の治療方法である**湿潤療法(モイストヒーリング)**も取り入れています。
湿潤療法とは?

湿潤療法は、傷を乾かさずに湿った環境を保つことで、体が持つ自然な治癒力を活かし、きれいに、早く、痛みを少なく治す方法です。
消毒や乾いたガーゼでの処置に比べて、傷跡が残りにくく、治りが早いとされています。詳しくはこちらをご覧ください。
当院で行う擦り傷の処置
- 傷口の丁寧な洗浄(必要に応じて異物の除去)
- 感染リスクの判断と対応(必要時は抗生剤処方)
- 湿潤療法に適した被覆材(ハイドロコロイドドレッシングなど)の使用
- ご自宅でのケア方法の説明とフォローアップ
こんなときはご相談ください
- 傷に砂や汚れが入っている
- 傷が大きい、または出血が止まらない
- 痛みや腫れがひどい
- ご自身での処置が不安なとき
擦り傷は「小さなケガ」と思われがちですが、処置によってその後の経過が大きく変わります。
ご不安な方は、お早めに当院へご相談ください。
傷を早く・きれいに治すために
適切なタイミングでの医療処置が、傷の感染予防や傷跡の軽減につながります。
「これくらい大丈夫」と思わず、気になる切り傷はぜひご相談ください。